The Design office at tip of Noto Peninsula

能登半島のさいはてから生まれるデザイン

能登半島の突端、終点の場所。そこは都会から遠く離れ、自然と人が共存する土地。自然の豊かさと、厳しさを教えてくれ、そこで共に生きる人々がいる。

 

森の奥から祭り囃子が聞こえてくる。月明かりだけが頼りの小さい畦の小道。ぼんやりと提灯の明かりが近づいてくる。この地方でキリコと呼ばれる灯籠だ。能登の勇ましい男達が「イヤッサー!イヤッサー!」掛け声をかけ通り過ぎていった。田んぼの畦道、月明かりは木々に遮られ、ところどころ沈んでいる。静寂が再び訪れた。

 

日本の他の地方と同様に、石川県珠洲市も過疎化が進んでいる。若者は都会に出ていく。「豊かさ」という定義は人それぞれだが、私は能登の生活の中に豊かさと喜びを感じている。「こんな何もないところに、よく来なさった」と言う能登の人々に、都会にはないモノがこんなにもここには沢山ありますよ、と示すのが、外から来た者の役目だろうか。その能登の人々の当たり前の環境で育たなかった私だから、見えるものもある。感じるものがある。それはこの土地でデザインを作りあげる上で、大きな力になる。

 

さいはてのデザイン事務所「すずたま クリエイティブ・ファクトリー」は能登半島の最北端で、地域に根づいたデザインを目指しています。能登半島のさいはてから、この土地のモノ・コト・ヒトの魅力をデザインできたら、何かがかわるかもしれない、そんな風に想っています。

代表/デザイナー イマイ ユタカ

Film / Leaflet / Logo / Web

松波酒造 大江山  ~能登の風土に寄り添う地酒~

 Film / Edit : イマイ ユタカ

Photo by イマイ ユタカ

松波酒造

映像・フォト・ポスター

CONCEPT of WORKS

松波酒造は明治元年から続く能登の小さな酒蔵。能登で暮らしていると、都会では到底結びつかない職種の方と知り合いになることがある。松波酒造の若女将もその一人だ。「よかったら遊びにおいで」と声がかかり、ふらっと訪れた酒蔵は、まるで映画のセットのような空間。蔵、住まい、家族が一体となったその環境は、古き良き時代の時が今でも流れている。映像、写真、ポスターデザインはすべて、この歴史ある蔵を中心とした時の流れ、空気、が伝わるようデザイン構成がなされている。

Photo by イマイ ユタカ

古川商店

Webデザイン・ショップカード・リーフレット・パッケージデザイン・映像・フォト

CONCEPT of WORKS

全国からの能登半島最北端にあるパン屋「古川商店」を目指し、お客さんがやってくる。店主の古川一郎は寡黙にパンを作り続ける、いかにも職人気質の店主だ。パン屋の女将、古川まみは真逆の話しだしたら止まらない性格で、古川商店のすべてのイラストは彼女によって作られている。古川商店は昔から多くの人々に愛されているパン屋でもあり、その世界を壊さないようにデザインする事を最優先にして制作に関わっている。「フルカワールド」と呼ばれるこの世界観を全面に出しつつ、本質的なパンのおいしさが伝わるデザインが、すべての古川商店の広告ツールに生かされている。

Photo by イマイ ユタカ

NOTONEN 能登燃焼器工業

Webデザイン・フォト・コピー

CONCEPT of WORKS

「珪藻土コンロを売るサイトではなく、どのようにして生み出されるか、を表現するサイトを作ってほしい」そう私に語ったのが、東京から実家の家業を継ぐために、珠洲へ戻ってきた能登燃焼器工業の跡取り、舟場さんだ。切り出し珪藻土コンロは、全長数キロにも及ぶ坑道の中で切り出される珪藻土の塊を整形して作られる。現場に行かせてもらうと、彼らのあたりまえの作業風景が、私にとっては何もかも新鮮に写った。一つのモノができるまでの工程に、驚くほどのストーリーがある。これは大切に、丁寧に伝えないといけない。なぜならそこには職人の魂が宿っているから。

Photo by イマイ ユタカ

御祖酒造

Webデザイン・映像・フォト・コピー・リーフレット

CONCEPT of WORKS

御祖酒造は石川県羽咋市にある酒造会社。御祖酒造との出会いは、わたしが裏方で取材カメラマンとして、御祖酒造に訪れた際に、社長の藤田氏に手渡したすずたまの名刺がきっかけだった。そのデザインに惹かれ、WEBをつくるならここに頼みたいとの思いがあり、ある日1本の電話がかかってきた。「つくりての思い」を伝えたい、と丁寧に自分たちの作る酒を説明する社長の思いに応えたいと、WEB制作を手がけることになった。社長の藤田氏と杜氏の横道氏の強力なタッグで作り出される日本酒は、主役である料理に寄り添う酒。伝統にとらわれず、常に革新的においしい酒造りを日々追求している。

Photo by イマイ ユタカ

火様 -古民家岩穴 -

リーフレット・ロゴデザイン・フォト

CONCEPT of WORKS

石川県七尾市の山奥、岩穴集落と呼ばれる場所に、300年以上一瞬たりと消えることなく燃え続ける火がある。集落の人々はそれを「火様」とよび大切に守り続けている。そんな話を聞いたのは、関東から通いでその火を守っている張本人、森田氏だ。元々その集落にある、中屋家のおばあちゃんがその火を代々守り続けてきたのだが、その方も亡くなり、その意思を継いだ森田氏が、今でもその火を絶やさずに守り続けている。火様に対する熱い想い、火を大切に扱った人々と、能登の精神を感じる物語に惹かれ、ロゴデザイン、リーフレットなどのデザインでサポートさせて頂いた。

Photo by イマイ ユタカ

niji hana oto

展示レイアウトデザイン・コピー・カード・フォト

CONCEPT of WORKS

移住後にエステと手作り石鹸の店を、珠洲の海辺にオープンした古畑さん。いつも陽気な笑顔を振りまく彼女は、大好きな珠洲の自然に囲まれた環境で、能登の素材を活かしたナチュラル石鹸を作っている。「急ぎで悪いんだけど〜」といつも私に仕事の依頼をしてくる古畑さんが、ある日「金沢で石鹸のギャラリーをやるので助けてほしい」と電話をしてきた。ギャラリーでの空間演出、文章、かざりなどをサポートした。この個展がきっかけに、その後県外や海外にも石鹸を卸すようになったが、古畑さんは慌てずマイペースで珠洲の暮らしを楽しみながら、今日も石鹸を作り続けている。

Photo by イマイ ユタカ

ORGANIC ENGLISH

リーフレット・フォト

CONCEPT of WORKS

私が能登に移住した当初からの友人の一人、渡辺キャロライン。彼女と話すときはいつも英語での会話となるが、彼女は能登移住の大先輩であり、もちろん日本語はペラペラ。私以上にこの里山里海の能登の地域に溶け込み、日本人以上に日本人のスピリットをもった女性。英語教師、陶芸家であるキャロラインは、能登の自然を愛し、オーガニックな暮らしを追求している。そんな彼女が、英語の環境でオーガニックライフを味わえる個人レッスンを始めたいというので、デザインで協力した。彼女の住む美しい住まいと自然環境が伝わるようなリーフレットが完成した。

Photo by イマイ ユタカ

Muine

Webデザイン・リーフレット・コピー・フォト

CONCEPT of WORKS

ムイネーは酪農家の息子とベトナム人妻が営む洋菓子とベトナム菓子のお店。日本広しといえども、手作りの本格的ベトナム菓子が買えるのは、能登半島の最果てにあるこのお店だけというから驚く。デザインの依頼を頼まれると、いつもクライアントの魅力とはなんだろう?というところから始まる。ムイネーという店名にした理由は、妻と一緒に旅行した思い出の地がベトナムのムイネー砂丘だったから。この話を聞いて、このお店の魅力はこの夫婦にあって、それを伝えなくてはいけないと確信した。「能登半島の最北端、夫婦のものがたり」としてデザインを制作した。

About

すずたま クリエイティブファクトリー 代表・デザイナー

イマイ ユタカ

東京都生まれ。高校卒業後に後、映画学校へ行き、より本格的に学ぶために二十歳で渡米。大学で映画とグラフィックデザインを学ぶ。アメリカで6年半暮らしたあとに帰国し、東京のデザイン会社に務めるも、人混みに溢れた都会の生活に馴染めず、能登移住を決意。

 

移住後、2011年にデザイン会社すずたまクリエイテイブファクトリーを開業。過疎と言われる地域でも、生産する人はまだ沢山いるが、それをデザインプロデュースできる人材がいないことから、能登半島珠洲市の先端で、さいはてのデザイン事務所を開く。地域をデザインのちからでささえる事、「地域+デザイン、地域デザイナー」として活動している。

CONTACT

ファーストコンタクトでのお問い合わせ・仕事のご相談はメールで承っております。

(実際の制作工程ではお会いしてお話を聞くところから始めます)

 

すずたま クリエイティブ ファクトリー

imai@suzutamacf.com

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